ふびんな女になってしまった
夏の間、毎日のように来ていた野良のクロとトトロ。
あの子たちの顔を見るのが、本当に、本当に、楽しみだったのに、
寒くなった途端、姿を現さない。
私は心配で、近所の猫好きの家に、度々尋ねに行ったが、
そこにもやっぱり行っていなかった。
そんな心労の私に、追い打ちをかけるように、不幸は突然やって来た。
トラジ(飼い猫)が戸棚の上にあがって降りて来ないので怒ったら、
おひつと共に落ちてきて、私の顔を直撃。
怪我は無かったものの、朝起きて鏡をみたら、とんでもない顔に。
眼の上は腫れあがり、私のつぶらな瞳は無残にも、
一重の黒豆、いやチリメンジャコぐらいの細い不細工な眼になっていた。
大急ぎで、ムヒ(それしかない)を塗り神に祈った。
このままでは、私は一生、人目を忍んで、生きていくしか道は無い
鑽石能量水 消委會。